今度は自分たちが力に 野球部員ら復旧作業、郡山の台風被害企業

 
雨の降る中、復旧作業を手伝う野球部員ら

 田村高野球部の部員らは22日、台風19号による阿武隈川の氾濫で浸水被害を受けた郡山市中央工業団地の東栄産業で、事業所の清掃などを行った。同社の安藤東栄社長(77)は田村高OBで、野球部に長年にわたって支援を続けていることから、部員らはその恩返しをしようと駆け付け、汗を流した。

 建築・土木資材卸業を営んでいる同社は、台風による川の氾濫で事業所に約1メートル70センチの高さまで水が入り込んだ。売り物の資材や300台以上の車、事務所の機材などが泥水に漬かり、大きな被害を受けた。

 社員総出で復旧活動に当たったが、先を見通せない中、母校の野球部員らがボランティアとして名乗りを上げた。

 安藤社長は同部の部室を整備したり、バッティングマシンを贈るなど、約30年にわたり物心両面から部の活動を支え続けてきた。そこで部員たちは「今度は自分たちが力になる番だ」と考えたという。

 部員約60人とその保護者ら合わせて約100人が訪れた。冷たい雨の降る中、汚れた資材を水で洗い流したり、散らかった資材を整理するなど、復旧を後押しした。

 萬年司主将(2年)は「日ごろの支援に本当に感謝している。一日も早く元の姿に戻ってほしい」と願いを口にした。安藤社長は「あまりの被害に気を落とすこともあったが、部員らが元気を届けてくれた」と感謝した。

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