東洋システム「エネルギー全産業に関わる」 創立30周年を祝う

 
庄司社長から花束を受け笑顔で握手をする吉野氏(右)=いわき市

 いわき市のスパリゾートハワイアンズで2日開かれた東洋システム(いわき市)の創立30周年記念パーティーで、庄司秀樹社長は次の30年を見据え「エネルギー産業の全てに関われるようになりたい」と意欲を見せた。

 同社は、リチウムイオン電池など繰り返し充電して使える「2次電池」の試験装置の研究開発と供給を手掛けている。バッテリー産業と再生可能エネルギー、水素の普及を狙いにした「いわきバッテリーバレーフェスタ」などのイベントを開催。子どもたちが新産業に触れられる機会をつくり、人材育成につなげている。東日本大震災を教訓にした災害物資支援にも取り組んでいる。

 庄司社長は「会社があわや倒産するという経験も何度かした。『和進』の心を持った社員や協力会社の皆さんの支えがあり、ここまでやってこられた」と感謝の気持ちを述べた。

 企業が年数を重ね成長していく中で、次はプラットフォーマー(サービスの提供者)として社会や産業発展に貢献していく考えを強調、「自動車や電池メーカーと手を組んでいきたい。日本の技術で世界中の環境を守り、全ての生き物の生命を守る。そういう企業にしていきたい」と展望を口にした。

 ノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏には「忙しい中、来ていただけないかと思っていたが、来ていただいたことに感謝したい」と語った。

 吉野氏は祝辞の中で、庄司社長と親交を深めるようになった出来事について「震災前までは単なるユーザーの一人としての付き合いだった。震災後に福島やいわきの子どもを元気づけるようなことをしたいと、しきりに話していて熱い心を感じた」と紹介した。ロシアのグローバル・エネルギー賞を受賞した際、東洋システムとの約束があったことを挙げ、「東洋システムと約束すると、その前後に良いことがある」と話した。吉野氏は庄司社長から花束を受け、笑顔を見せた。

 記念パーティーには約360人が出席した。森雅子法相、吉野正芳衆院議員、全固体電池の開発に取り組むトヨタ自動車の射場英紀氏も祝辞を述べた。福島民友新聞社から五阿弥宏安社長が出席した。

 東洋システムは1989(平成元)年11月22日に設立された。

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