佐々木真菜が東京パラ内定 陸上女子400「金メダル取りたい」

 

 パラ陸上の世界選手権は7日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開幕し、女子400メートル(視覚障害T13)決勝で福島県勢の佐々木真菜(22)=東邦銀行=が58秒38で4位となり、来年の東京パラリンピック代表に内定した。自身初のパラリンピック出場で、マラソンを除いた陸上では日本勢の代表第1号となった。佐々木は予選の組を58秒65で2位通過。決勝はモロッコの選手がフライングで失格となり、仕切り直しとなった2度目のスタートで4位でフィニッシュした。

 「(東京パラリンピックの)内定をもらえたことはすごいうれしい」。世界選手権女子の決勝で4位に入り、東京パラ代表に内定した佐々木真菜(東邦銀行)は、ドバイの地でそう喜びを口にした。人見知りだった少女が陸上と出合い、22歳でパラリンピック出場の夢をかなえた。

 無虹彩症(むこうさいしょう)という目の病気で、生まれつき視界全体がすりガラスを通したようにぼやけて見える。幼稚園までは活発だったが小学校に入ると、次第にほかの人よりも目が見えないということが気になりだし、友達にも話し掛けられなくなった。

 走る楽しさを知ったのは5年生の時。担任の先生に誘われて出場した福島市内の陸上競技大会だった。800メートルに出場し、よく分からないまま一生懸命走り、気付いたら2位でゴールしていた。担任の先生から「真菜さんはパラリンピックに出られるかもしれないよ」と褒められ、走ることが好きになった。パラリンピック出場の夢が芽生えたのもその時だった。

 県立盲学校(現視覚支援学校)に進み、本格的に障害者スポーツに取り組み始める。福島パラ陸上協会の協力も受け、卒業後は陸上の名門、東邦銀行に入行。同行のトップランナーや大学生に交じって練習を重ねた。得意の400メートルのタイムはぐんぐん縮んだ。

 入行4年目の今年、7月のジャパンパラ大会で自身が持つアジア、日本、大会記録を塗り替える58秒08で優勝。世界のパラアスリートと肩を並べた今大会もドバイの青いトラックをさっそうと駆け抜けた。目指す57秒台の走りにこそ届かなかったが、一つの大きな目標を達成した。「56秒台を走る選手もいる。もっともっと頑張って東京パラリンピックで金メダルを取りたい」。希望に満ちあふれた表情で宣言した。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

「福島県議選」自民が過半数31議席獲得 国民民主は1減10議席