「ビクトリーブーケ」福島県産の花取り入れへ 東京五輪・パラ

 
東京五輪のビクトリーブーケ(左)とパラリンピックのビクトリーブーケ。緑の花がトルコギキョウで五輪用の下の葉がナルコラン

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は12日、メダリストに副賞として贈る「ビクトリーブーケ」(勝利の花束)のデザインを発表した。本県産のトルコギキョウを五輪とパラリンピックの両方、ナルコランを五輪用のブーケにそれぞれ活用し、美しい花で東日本大震災からの復興と世界からの支援への感謝の気持ちを発信する。

 組織委は県や生産団体を通じて花の産地を選び、来夏の出荷に向けた作付けに入る。このうちトルコギキョウは濃いグリーンの花が採用された。五輪用(幅約17センチ、高さ約28センチ)は4~5輪の2本、パラリンピック用(幅約17センチ、高さ約30センチ)に6~7輪の3本が使われる。

 五輪とパラリンピックの両方で約5000個のブーケが用意される予定。本県産のほかに宮城県産のヒマワリとバラ、岩手県産のリンドウ、東京都産のハランを取り入れ、大会理念に掲げる「復興五輪」を発信する。

 日本花き振興協議会の協力でデザインを決めた。組織委は「明るい色を基調とし、世界中の人々と称賛の瞬間を共有できるよう華やかなブーケになった。被災地産の花を主に利用するため、復興の進展を表すシンボルにもなる」とした。

 選手が記念に持ち帰れるよう、正面にマスコットキャラクター「ミライトワ」「ソメイティ」の人形を飾った。人形の色は金、銀、銅メダルの色に応じて変わるという。

 ブーケの贈呈は16年リオ大会、18年平昌冬季大会で採用が見送られ、東京大会で3大会ぶりに復活する。花の安定調達が難しいことや日持ちがしないこと、国外に持ち出す際の検疫が課題だったが、被災地を含む国内の花産業の振興を後押しするため、組織委と国際オリンピック委員会(IOC)が調整を続けていた。

 組織委はプレスセンターや競技会場などでも国産の花の活用を検討している。