インフル流行懸念...寒さも危惧 福島県内避難所で対策急ぐ

 

 台風19号上陸から1カ月を超えてもなお、住宅を確保できないなどの理由で約千人の避難者が福島県内の避難所で生活し、インフルエンザや寒さへの懸念が高まっている。相馬市は13日、避難者の移転先が決まったとして、インフルエンザ流行を前に避難所を閉鎖。各市町村が対策を急いでいる。

 「集団生活でインフルエンザが一気に広がる可能性もあった」。避難所を閉鎖した相馬市の担当者は胸をなで下ろす。市は先月12日に市内15カ所に避難所や福祉避難所を設け最大531世帯1286人が避難。同25日の大雨で一時避難者が増えたが、避難所をスポーツアリーナそうまに集約。13日は11世帯14人が無償提供される市営住宅などへ移転し閉鎖した。

 市が避難所閉鎖を急いだ理由には被災者の早期の生活再建とともに、感染症への懸念があった。市は自宅の泥の片付けなどを行う避難者ため、避難所に消毒設備を設置したり、保健師や医師を派遣し対策を図ってきたが、今月に入りインフルエンザの流行も危惧された。担当者は「流行直前に閉じられたのは大きい」と強調する。

 一方、避難所10カ所に167世帯、338人(13日午前10時現在)が避難する郡山市は高齢者らを対象に無料でインフルエンザの予防接種を実施。ストーブやヒーターなど暖房器具を設置するなどしてきたが、厳しさが増す寒さに備え、体育館にある避難所を規模の小さい場所に移すことを検討している。

 同日午前6時現在で市内6カ所の避難所に341人が身を寄せるいわき市。市は全ての避難所でインフルエンザワクチンの集団予防接種を実施。ノロウイルス感染者が発生したことも踏まえうがい、手洗いの徹底などを呼び掛けている。暖房設備のない避難所にストーブを配備したほか底冷えを防ぐマットを配布するなど要望を踏まえ対策を検討する方針。