日大工学部で「減災モデル」議論始動 水害のメカニズム解明へ

 
プロジェクトについて説明する出村学部長(右から2人目)

 日大工学部は14日、台風19号による水害のメカニズム解明し、浸水被害を受けた同学部周辺地域の減災モデルをつくるプロジェクトに着手した。郡山市の同学部でプロジェクトメンバーの会議を開き、具体化に向けた議論を始めた。来年3月14日に報告会を開き、市民や学生にプロジェクトの成果を公表する。

 会議は冒頭を除き非公開。プロジェクトリーダーの岩城一郎教授(コンクリート工学)ら約10人のメンバーのほか、出村克宣学部長や吉崎賢介副市長らが出席。出村学部長がプロジェクトの趣旨を説明し「水害の原因を工学的な見地から分かりやすく説明できるようにしたい」と述べた。

 同学部周辺は阿武隈川と阿武隈川の旧主流だった古川池、古川池に流入する徳定川の三つの水域に囲まれ、台風では最大約2700世帯が被災した。周辺に居住する学生約1000人も浸水の被害に遭った。

 プロジェクトでは、この三つの水域がどのような割合で水害を引き起こしたかについて検証。地域ごとの浸水の高さなどを分析し、水害発生の仕組みを調べる。併せて、周辺に住む学生や住民の避難行動、防災対策などを調査し、防災の仕組みづくりを目指す。