タイから連続チャーター便 福島空港、2~4月6400人利用見込む

 

 タイの格安航空会社(LCC)の「タイ・エアアジアX」が来年2~4月、福島空港とタイ・ドンムアン空港(バンコク市)を結ぶ連続チャーター便34便を運航することが18日、分かった。県によると、福島―タイのチャーター便は2005(平成17)年11月以来の運航で、連続便は初めて。県は期間中に約6400人の来県を見込んでおり、運航終了後もタイからの継続的なインバウンド(訪日外国人旅行者)の誘客につなげていく考えだ。

 観光庁の宿泊旅行統計調査によると、タイからのインバウンドは全国的に年々増加している。本県でも堅調に推移しており、昨年は震災前の10倍を超える1万8190人が訪れた。

 県によると、タイ人は本県が観光の強みとする雪や桜を特に好む傾向があり、県は冬から春にかけて一層の旅行需要を見込めると判断。8月には井出孝利副知事がタイを訪問してトップセールスを展開するなど現地旅行会社と調整を進め、県内では15年ぶりとなるタイからのチャーター便を連続運航の形で実現した。

 チャーター便はタイ側からのみの搭乗で毎週月曜、木曜日に往復運航する。機材の座席数は377席で、4月から運航している台湾の連続チャーター便の165席を大幅に上回る。このため県は、スムーズな入国を実現できるよう関係機関と連携し、タイ便の運航に合わせて入管体制の強化を図る方針。

 タイ・エアアジアXは世界約100都市に就航する格安航空会社エアアジア(マレーシア)の子会社で、中・長距離路線を担っている。エアアジア系列の航空会社が福島空港へ就航するのは初めて。

 ◆乗降客、同期比9%増 4~9月

 福島空港の4~9月の国内、国際線を合わせた乗降客数は前年同期比9.0%増の14万6412人だった。福島空港ビルが18日、福島市で開いた取締役会で報告した。

 内訳は国内線が5.6%増の13万3477人、国際線が61.3%増の1万2935人。国内線を見ると定期便のうち札幌線が3.8%増の3万6517人、大阪線が7.3%増の9万5074人。来日した外国人旅行者が定期便を使い国内を移動する動きが出ており、福島空港も外国人の利用が増えた。国際線は福島空港と台湾とを結ぶ連続チャーター便が運航したことで乗降客数を押し上げた。

 本県に甚大な被害をもたらした10月の台風19号では国内定期便が欠航しており、同社はその影響について注視している。福島空港の見学者数は2.7%減の17万8289人だった。