金魚養殖...再開手応え 相楽さん新天地で挑戦「もっとやれる」

 
相楽さんが育てた東錦「熾炎(しえん)」

 東京電力福島第1原発事故により大熊町から避難し、会津若松市で営業を再開した金魚養殖の「花錦園(かきんえん)」が17日、同市で鑑賞会を開いた。色鮮やかな金魚を囲んで会話を楽しむ県内外の愛好者らの傍らで、店主の相楽博幸さん(41)は「こんなに来てもらえるとは思わなかった。これからもっとやれるはずだ」と手応えを感じた。

 相楽さんは大熊町で休耕田を活用して金魚を養殖。2010(平成22)年には手塩にかけた金魚が、日本観賞魚フェア「二才浜錦の部」で優勝するなど高い評価を受けていた。出荷先や愛好者からの信頼も得て、経営も軌道に乗りつつあった。

 だが、原発事故で状況は一変した。相楽さんは地元の消防団員として住民らを助けながら避難。その年の11月には会津若松市の借り上げ住宅に落ち着いたが、金魚のほとんどを失った。

 それでも「諦めきれなかった」と相楽さん。町外に預けていた6匹の金魚を引き取ると、手探りで飼育を再開し、13年には会津若松のシンボル鶴ケ城近くに店舗を構えた。

 その後、市内に養魚場も整えた。東錦、パールスケール、水泡眼など、育てる金魚の種類は大熊町で飼育していた時より広がっている。新天地で挑戦を続ける相楽さんは「会津の気候に合わせ、いい金魚を育てていく」と誓う。