避難児童が「バーチャル遠足」 画面越しに『故郷・双葉』体感

 

 いわき市に避難している双葉南、双葉北小で20日、両校の体育館と双葉町を映像でつなぐ「バーチャルふるさと遠足」が行われ、子どもたちが画面に映る故郷の風景などを見ながら町の復興状況などを学んだ。

 原発事故に伴い全町避難が続く同町の復興・創生に官民協働で取り組むまちづくり会社「ふたばプロジェクト」が企画した。NTTドコモなどが協力し、来春以降に運用が予定されている高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムに対応したプレサービス用端末を活用。教育分野での5G実用化検証事業としても位置付け実施された。

 双葉南小の泉田淳校長が現地に入り、端末で撮影した映像が体育館のスクリーンに映し出された。JR双葉駅近くにある休憩施設「双葉ふれあい広場」の様子などがライブ中継され、参加した両校の33人が歓声を上げつつ、町に思いをはせた。

 除染作業を実施している前田建設社員らも登場し、町内で行われている除染作業の概要などを説明。児童からは「どのくらい進んでいるの」などと質問が投げかけられた。最後は画面越しにハイタッチを体感できる機器で、子どもたちが作業員とハイタッチ。「町がきれいになり、電車が通るようになっている。感謝します」などと伝えた。双葉南小の児童(6年)は「町の風景は覚えていないけど、きれいになっていくのはうれしい。町に行ってみたい」と話した。