磐城高箸「旧校鉛筆」完成!23日販売 削るたびにヒノキの香り

 
完成した新商品「旧校鉛筆」

 高級割り箸や枕など独創的な商品を製造するいわき市田人町の磐城高箸が開発していた、地元産ヒノキを使った新商品「旧校鉛筆」が完成した。同社によると、間伐材の仕入れから加工まで、鉛筆を一貫製造しているのは国内でも磐城高箸のみ。23日に販売を開始する。

 鉛筆が製造されているのは、まさに「旧校」となった旧田人二小南大平分校を改修した工場。分校への移転が固まった2年ほど前、社長の高橋正行さん(46)が「廃校になった分校で、子どもたちの鉛筆を作れたら面白い」とひらめいた。

 今年2月の移転後、新たな製造機械を導入し、開発を始めた。鉛筆の中心に芯をそろえる作業に苦戦を強いられたが、同市で試作部品の製造などに取り組む企業の協力で機械を調整。割り箸製造で培った技術を駆使して完成にこぎ着けた。

 特徴はヒノキの香り。一般的な鉛筆は製造過程で使われるワックスの臭いが邪魔して、木の香りは薄い。しかし、ワックスを使っていない旧校鉛筆は削るたびにヒノキの香りが漂う。

 間伐材の利活用で森林環境や林業の再生を目指す高橋さんは「いわきのヒノキの香りを楽しみ、森に目を向けてもらえたら」と話す。

 旧校鉛筆(2B)は1ケース6本入り500円(税別)。同市のヤマニ書房5店舗といわき・ら・ら・ミュウのほか、磐城高箸のオンラインショップで販売。