会津鉄道の列車「脱線」 会津線・塔のへつり-湯野上温泉駅間

 
脱線した会津鉄道会津線の車両=27日午前8時40分ごろ、下郷町

 27日午前5時50分ごろ、下郷町の会津鉄道会津線の塔のへつり―湯野上温泉駅間で、列車が線路に流入した土砂に乗り上げ、脱線した。乗客11人、運転士1人にけがはなかった。

 会津鉄道によると、脱線したのは、始発の同5時24分会津田島駅発、同6時31分会津若松駅着の2両編成の1両目。国土交通省運輸安全委員会の鉄道事故調査官は現地で調査を行い、「進行方向右側の斜面が崩れ、先頭車両前方の右側にぶつかった跡があった。これが脱線に関係した可能性がある」と指摘した。同社によると、運転士は「ブレーキをかけたが間に合わなかった」と話しているという。26日午後10時ごろに最終列車が通過した際は土砂の流出はなかったとしている。

 会津線は27日、終日運休。脱線車両の乗客は家族に送迎を頼むなどして目的地に向かった。

 現場近くの2駅は、観光名所の最寄り駅。同町の湯野上温泉観光協会は「鉄道利用の観光客に影響がないか不安。(復旧が長引けば)通勤、通学者にも負担がかかる」と話した。

 28日は、始発列車のみ運休。2本目以降は、会津田島―会津下郷駅間まで列車を運行、会津下郷―会津若松駅間は代替バスを出す。同社はホームページで運行状況を掲載している。