本宮・柏屋食堂が再開 名物ソースかつ丼、変わらぬ味に笑顔

 
再開した柏屋食堂。大勢の客が久しぶりに名物のソースかつ丼などを味わった=29日、本宮市

 台風19号で浸水被害を受け、休業していた福島県本宮市の老舗食堂「柏屋食堂」が29日、「いい肉の日」に合わせて営業を再開した。店内は正午ごろには満席になり、再開を待ち望んだ地元住民や常連客らが名物のソースかつ丼に舌鼓を打った。

 店内は2.4メートル以上浸水し、調理器具などは使えなくなったが、継ぎ足している秘伝のソースは一部を店外に保管していたため守ることができた。10年以上のファンで郡山市から訪れた男性2人は「この味を待ち焦がれていた。変わらず、おいしくて安心した」と笑顔を見せた。

 調理場でソースに浸した豚カツを手際よく切りながら、約1カ月半ぶりににぎわう店内の様子を見守ったおかみの松山恵津子さんは「仕事ができる喜びを感じる。お客さんが『おいしい』と言ってくれればうれしい」と表情には充実感が漂っていた。