「被災ピアノ」再生の美しき音色 遠藤さん...災害負けぬ使命感

 
美しいピアノの音色に聴き入る園児たち=いわき市・はと保育園

 「子どもたちと園長先生の笑顔が見たい」。いわき市平のピアノショップいわき店長の遠藤洋さん(60)は2日、台風19号で被害を受けた同市平赤井の「はと保育園」に、市民から譲り受け再生させた被災ピアノ1台を寄贈した。美しさを取り戻したピアノの音色が園舎に響き、園児と職員の心を和ませた。

 同園は、台風で床上浸水し、泥をかぶったピアノ1台やオルガン12台、遊具などはすべて処分。職員やボランティアが片付け作業に奔走し、11月11日に一部園舎が再開した。

 ニュースで同園の被災状況を知った遠藤さんは「少しでも役に立ちたい」と支援を決めた。遠藤さんは浸水被害で故障したピアノの修理活動を行っており、その中で引き取ったピアノを修理し、寄贈した。

 「災害に負けないという使命感を持ち、願いを込めてピアノを修理した。ピアノの音色がすてきだなと感じてもらえたらうれしい」と遠藤さん。2日は東日本大震災以降、被災地支援を続けているピアニスト西村由紀江さん(52)が来園し、園児たちの前でクリスマスにちなんだ楽曲やアニメ曲を奏でた。

 同園の坂本佳友園長(62)は「遠藤さんや譲ってくれた市民に感謝したい。子どもの笑顔を見ることができてうれしい」と思いを語った。