浸水被害の郡山・小泉小『再開』 台風以来の教室に児童の笑顔

 

 台風19号による浸水被害を受け、近隣の2小中学校の教室で授業を行っていた郡山市富久山町の小泉小が2日、自校での授業を再開した。約50人の全校児童が登校した学校に、52日ぶりの元気な声が響いた。

 同校は阿武隈川の氾濫で、1年生や2、3年生の複合学級などがある校舎1階が浸水。電気系統が被害を受けたほか、校庭も水に漬かった。

 被災後は一時休校していたが、被災11日後の10月23日からスクールバスを使い、明健小、中に分散して授業を行っていた。床の清掃や消毒、校庭に入り込んだ泥の撤去などが終わったことから、同校での授業を再開した。

 バスで約40分かけて明健中に通っていたという後藤孝星君(3年)は、徒歩20分の集団登校で普段通りの学校生活に戻った。被災した学校も一度見に来たといい「きれいになって気持ちいいし、うれしい。元の教室は安心する」と笑顔を見せた。

 授業前には全校集会が開かれ、山本浩校長が「多くの方の協力でやっと帰ってこられた。これからも一緒に一生懸命過ごしていきましょう」と児童に呼び掛けた。校舎に戻った感想を尋ねられた児童は「校庭がきれいで涙が出そうになった」「6年間通っている学校はすごくほっとした」などと話していた。

 郡山市では、浸水被害が大きい赤木、永盛の両小学校も近隣校の教室を借りて授業を続けている。両校は復旧を急いでおり、今月下旬までに被害がなかった各校舎の2、3階で授業の再開を予定している。