観光交流拡大や地域産業発展に期待 東北中央道「相馬福島道路」

 
開通を祝いテープカットする関係者

 東北中央道「相馬福島道路」(無料区間)の相馬―相馬山上インターチェンジ(IC)間(延長6キロ)が開通した22日、相馬市の商業、観光関係者からは復興推進への期待の声が上がった。開通区間の広がりで市内では観光関係を中心に好影響が出ており、観光交流人口拡大や地域産業の発展へさらなる効果が予想される。

 相馬市の和田観光苺(いちご)組合が運営する和田観光いちご園ではイチゴ狩りの入園者が一時、震災前の4分の1程度となる年間6400人程度まで落ち込んだ。だが、相馬福島道路の開通区間が広がるにつれて入園者が増え、昨年度の入園者は2万人以上にまで回復した。特に中通りや山形県方面からの来園者が目立つようになった。

 来年1月12日の開園へ向け、斎川一朗組合長(71)は「今回の開通で来園者の増加は間違いないと思う」と期待。「今シーズンは震災前の水準の2万5千人程度を目標にしたい」と意欲を見せる。

 市ホテル旅館組合の舘山友美子組合長(47)も「開通区間の広がりで宿泊客が増えている実感はある」と語った。ただ、常磐道との接続によって相馬が素通りされる単なる通り道にならないよう「海産物などの観光資源をしっかりアピールしてほしい」とも話した。

 市観光協会長を務める草野清貴相馬商工会議所会頭(73)は「中通りや山形、秋田まで含めて産業関係団体との関係を深め、開通を地元振興につなげたい」と意気込んでいる。「クルーズ船誘致の動きもあり、潮干狩りの復活も求められる。海を生かした観光で広域的に人に訪れてもらう仕組みを考えたい」と語った。