尚志初戦、PK敗退...遠かったゴール 全国高校サッカー選手権

 
【尚志―徳島市立】後半、懸命にボールを追う尚志の山内=駒沢陸上競技場

 サッカーの第98回全国高校選手権第3日は2日、東京・駒沢陸上競技場などで2回戦16試合が行われた。本県代表で6年連続11度目出場の尚志は同競技場で2年連続17度目出場の徳島市立と対戦、互いに得点を奪えず0―0で突入したPK戦で3―4で敗れ、初戦突破はならなかった。

 FW・山内、最後まで主将らしく

 前大会は4強入りし、今年はインターハイでも3位。優勝候補の一角に数えられ、全国制覇への歩みを着実に進んでいたはずのチームにとって、あまりにも酷な現実だった。尚志が得点も奪えぬまま、初戦で選手権を去った。

 主将のFW山内大空(そら)(3年)は序盤からワントップとして前線で激しく競り合い、何度もピッチに倒れ込んだ。前半、コーナーキックから相手に攻め込まれた決定的な場面でも高い打点のヘッドでピンチを防ぎ、守備にも体を張った。

 4月にキャプテンマークを受け継ぎ、チームを引っ張ってきた。2日前、けがで欠場のエース染野唯月(同)からLINE(ライン)が届いた。「チームを勝たせる点を取れ。お前が乗ればチームは乗る」。3年間切磋琢磨(せっさたくま)してきたライバルからのメッセージ。奮い立った。

 しかし、引いて守る徳島市立の堅い守備を、何度攻め込んでも突破できなかった。試合を通じて山内が放ったシュートはゼロ。「決定力や泥臭さを出せなかった。強引に突破すれば良かった」と、後悔の言葉が止まらなかった。

 試合後、倒れ込む仲間に厳しい口調で整列を促した。「代表として出てるんだから」。敗れても、全国制覇を目指してきたプライドを貫いた。