福島大が「香り分析機器」貸し出し開始 最先端!食品成分など

 
貸し出しが始まった最先端の香り分析機器GCMSMS(左)とGCMSを示す吉永准教授

 福島大は8日、最先端の香り分析機器「ガスクロマトグラフ質量分析計」(GCMS)と「トリプル四重極型ガスクロマトグラフ質量分析計」(GCMSMS)を外部の企業や研究機関への貸し出しを始めたと発表した。

 両装置は、香りに含まれる成分と成分ごとの量を分析し、数値化して評価することができる。食品の成分分析のほか、農薬や化粧品など幅広い分野での活用が見込まれる。同大が昨秋に導入した。

 これまでは、県産農産物の香り成分を他県産と比較する研究などに利用してきた。GCMSMSを活用した分析では、会津産なたね油にがんの発生を抑制する成分「イソチオシアネート」が多く含まれていることが分かったという。

 貸し出しは研究機関や企業の研究開発の促進に役立てるのが目的。利用料を装置の維持管理に充てる狙いもある。利用料はGCMSが1日5万円、GCMSMSが同6万円から。1日の使用で5~6検体の分析が可能。同大教員が分析する場合は1.5倍の料金となる。

 地域産業を活性化

 料金は、同等の機器を民間分析会社などに比べ10分の1~20分の1に抑えたという。食農学類の吉永和明准教授は「食品メーカーや他大学などに低価格で利用してもらうことで、地域産業の活性化につなげたい」と話している。問い合わせは食農学類支援室へ。