「就きたい仕事1位に」 福島県農業振興フォーラム、生産者ら討論

 
パネル討論で意見を交わす参加者

 農業の未来や課題を考える県農業振興フォーラムは10日、福島市のJA福島ビルで開かれた。生産者らによるパネル討論では「農業が将来就きたい仕事の1位になるようにしたい」などの意見があった。JA福島中央会の主催。

 約160人が参加。東大大学院の中嶋康博教授(農業・資源経済学)をコーディネーターに、6人が担い手確保などのテーマでパネル討論を展開した。

 うつくしまふくしま農業法人協会の高橋良行会長は「もうからない仕事に人は集まらない」と指摘し、販売を含めた農業経営の重要性を説明した。福島市の大内美千代さんは「親を見てある程度の収入が得られることが分かれば、農家を継ぐ子も多いのでは」と話した。

 いわき市の折笠明憲さんは「3年ほどでリタイアしてしまう人が多い」と新規就農者が定着していない現状を挙げ、JA福島五連の菅野孝志会長も「就農から2~3年後の追跡調査が不十分」と同調した。

 県生活協同組合連合会の紺頼純子理事は消費者の立場から「日本の農産物を消費することが自分たちの命も支えていることをもっと理解すべきだ」と強調。流通業者として登壇したアイワイフーズの碓井雅人取締役執行役員はJAが収穫や箱詰め作業を手伝っている事例などを紹介した。

 フォーラムでは、政府が3月末をめどに取りまとめる次期食料・農業・農村基本計画の検討状況やJAグループの政策提言などの情報も共有した。