『活弁』ショウ!無声映画に彩り 福島で上映会、迫力ある語り

 
無声映画「ロスト・ワールド」が上映された活弁ショウ

 活動写真弁士の片岡一郎さんの語りで無声映画を楽しむ上映会「無声映画×弁士×生演奏でおくるリアル"活弁(カツベン)"ショウ」が12日、福島市で開かれ、片岡さんが臨場感あふれる演技で来場者を引き込んだ。福島テルサ(福島市振興公社)の主催、福島民友新聞社の共催。

 活動写真弁士とは、活動写真(無声映画)を上映中、その内容を語りによって表現する解説者。日本独自の芸能で、片岡さんによると現在全国に10人の弁士がいる。片岡さんは全国公開中の映画「カツベン!」(周防(すお)正行監督)に出演しているほか、主要キャストの実演指導も務めた。

 上映会ではピアニスト上屋安由美さんが楽士を務め、SF映画の元祖「月世界旅行」(1902年)、特撮映画の元祖「ロスト・ワールド」(25年)、大河内伝次郎主演の「血煙高田馬場」(28年)の3作品を披露。片岡さんは老若男女の声色を使い分け、迫力ある演技で物語の世界観を来場者に伝えた。

 福島市の自営業、女性(72)は「血煙高田馬場の語りが一番良かった。ロスト・ワールドの恐竜の動きは今見るとぎこちないが、今の映画の祖先を見ているようだった」と「活弁」の世界を堪能した様子だった。