異例の冬...雪不足に『悲鳴』 猪苗代で宿泊キャンセル4000人超

 
一部氷が張っているが、結氷が進まない桧原湖。例年はワカサギ釣り客でにぎわう=18日午後、北塩原村

 暖冬による雪不足が深刻度を増している。会津を中心に異例の冬は続いており、見慣れた除雪車の出動機会はほとんどない。猪苗代町では冬の観光の柱であるスキー場のオープンが遅れ、18日現在でスキー場6カ所のうち2カ所がオープンしていない。年末年始には町内の宿泊施設に届いた予約キャンセルの人数が4000人以上に上り、現在も増え続けている。観光関係者からは「商売上がったりだ」との声が聞こえてきた。

 「穴釣り」解禁できず 桧原湖、小野川湖

 ワカサギ釣りの人気スポットとして知られる北塩原村の桧原湖と小野川湖だが、暖冬の影響で18日現在、湖面の一部でうっすらと氷が張っているものの、十分な厚さに達していない。氷上で行うワカサギの穴釣りは解禁できない状況だ。昨季は1月中旬に一部解禁し、1月31日には全面解禁していた。

 現在も湖上に浮かぶ屋形船やドーム船が営業しており、ワカサギ釣りを楽しむことができるが、桧原漁協組合長の目黒善一さん(62)は「穴釣りができないことで遊漁券の売り上げにも響くのでは」と懸念している。

 目黒さんは「穴釣りを待っている人たちのためにも、とにかく雪が降って、本格的に湖が凍り始めてほしい」と願う。

 滞る大雪像作り 只見ふるさとの雪まつり

 今年で48回目を数える只見町の冬の風物詩「只見ふるさとの雪まつり」(2月8、9日)の準備でも雪不足は深刻な問題。例年は高さ約13メートル、幅約20メートルを誇る呼び物の大雪像作りが本格化する時期だが、今年は手つかずの状況が続いている。

 町によると、例年この時期には約1メートルの積雪がある。しかし、福島地方気象台によると18日現在で0センチ。大雪像作りには約2週間を要し、27日までにまとまった降雪がない場合は、中止や大きさの縮小を検討中だ。町の担当者は「大雪像は検討中だが、雪まつりは開催する。まれに見る雪の少ない只見を楽しんでほしい」と苦笑いを浮かべた。