聖火リレー「トーチ」に浪江の水素 福島県コース一部区間使用

 

 東京五輪の聖火リレーで聖火をつなぐトーチの一部に、浪江町の工場で製造される水素が燃料として使われる。水素トーチは本県、愛知県、東京都で行われる聖火リレーの一部に限り使用される。聖火台とともに水素の活用は五輪史上初めて。大会組織委員会が24日発表した。

 通常のトーチはLPガスを燃料に聖火をともす。次世代エネルギーの水素の活用に向けては技術的な課題があったが、組織委は「実証実験から安全面、有害性ともに問題がないと確認された」と採用を決めた。ただ「詳細は検討しているが、水素トーチの登場は象徴的な場面など、ごく一部に限定される」としている。

 聖火台と同様に、燃料となる水素を製造するのは、浪江町に整備中の水素製造拠点「福島水素エネルギー研究フィールド」。同施設は再生可能エネルギーから水素を作る世界最大規模の工場で、開所は3月7日を軸に調整されている。

 組織委はJXTGエネルギーを通じて水素の供給を受ける。県産水素を利活用することで「復興五輪」の大会理念と、持続可能な社会づくりへの取り組みを世界に発信したい考えだ。