相馬直売施設「復興市民市場」10月開設 松川浦漁港の水揚げ魚

 
復興市民市場の完成予想図

 相馬市が東日本大震災による津波で流出した水産物直売所に代わる新たな施設として、沿岸部の同市尾浜に整備する直売施設「復興市民市場」の安全祈願祭が24日、現地で行われた。10月中の開設を目指す。松川浦漁港で水揚げされた魚の直売などを通じた風評払拭(ふっしょく)、観光復興の柱として期待される。

 付近には震災前に地元海産物を販売する直売所があったが、津波で被害を受け解体された。東北中央道「相馬福島道路」の延伸や原釜尾浜海水浴場の再開で観光客の増加が期待される中、地元特産品を販売する施設の設置が課題となっていた。以前の直売所に近い松川浦漁港の隣接地に新たな施設を建設することになった。

 施設は鉄骨平屋建てで床面積は995平方メートル。総事業費は約3億8000万円。生産者や仲買、加工業者が持ち込んだ魚介類や加工品、農産物、特産品などを委託販売するほか、地場産魚介類を利用した料理などを提供する飲食設備を併設する。施設は市や商工会議所など12の出資団体でつくる事業体が運営する方針。

 神事では、立谷秀清市長らがくわ入れを行った。立谷市長は「復興・創生期間における最後の大仕事となる。力を合わせて活気づけたい」と話した。