はじまりの美術館、葛力創造舎が「優秀賞」 地域再生大賞

 

 地域活性化に取り組む団体を支援しようと、福島民友新聞社など地方新聞46紙と共同通信が実施している「第10回地域再生大賞」の各賞が25日、決まった。大賞(副賞100万円)には、全国的な課題となっている空き家対策に民間の視点でアプローチ、多くの人々を巻き込み、先進的な支援システムを開発した「ふるさと福井サポートセンター」(福井県美浜町)が輝いた。福島県からは、はじまりの美術館(猪苗代町)と葛力創造舎(葛尾村)が優秀賞に選ばれた。

 【はじまりの美術館】 福祉と芸術"同居"の場

 優秀賞に選ばれたはじまりの美術館(猪苗代町)は、障害者や現代美術作家が制作した多様な美術作品を展示、紹介している。社会福祉法人「安積愛育園」(郡山市)が日本財団の支援を受け、築約140年の酒蔵だった「十八間蔵」を改修して2014(平成26)年に開設した。

 企画展を年数回開催しているほか、まち歩きやマルシェ、体験型講座などのイベントも行っている。住民が集まる「寄り合い」を定期的に開くなど、地域交流の場ともなっている。福祉と芸術が"同居"するような広く開かれた、創造的な社会づくりにつながっていくことを目標に掲げている。

 【葛力創造舎】 実習生、積極的受け入れ

 優秀賞に選ばれた一般社団法人「葛力創造舎」(葛尾村)は2012(平成24)年2月に設立された。住民が幸せに暮らし続けられる仕組みを生み出そうと「人材育成」「事業開発」を活動の柱に据えている。

 人材育成では、少子高齢化と人口減少が課題となっている葛尾村に人を呼び込み、若者を育てようと、県内外から実習生を積極的に受け入れている。事業開発では、地域課題解決とビジネス化を目指している。

 コメ作りを通した地域づくりにも力を入れる。収穫したコメを使った甘酒「ノマッシェ」を販売しているほか、日本酒や煎餅などの商品化に着手した。