『福島の味』世界に!販路拡大へ食材博 五輪へGAP認証武器

 
県産食材で作った多彩な料理が並んだ食材博

 東京五輪を追い風にして県産農林水産物の販路拡大につなげようと、県は27日、都内で食の交流会「ふくしまプライド。食材博」を開いた。首都圏を中心に流通、小売業者ら約200人を迎え、福島が誇る多様な食のおいしさを発信した。

 昨年に続いて2回目。県産米の主力4品目や本県沖で取れたヒラメとナメタガレイ、福島牛、会津地鶏、川俣シャモなどで作った和洋中の料理計20種類が振る舞われた。県内の生産団体から約50人が参加し、県産品の質の高さをPRした。

 来賓の橋本聖子五輪相は元日付本紙の新春座談会に言及し「選手村のダイニングで産地を表示し、福島の食材を世界に発信したい。全力でサポートする」と明言した。田中和徳復興相は「風評払拭(ふっしょく)に取り組み、一人でも多くの消費者に届くようにしたい」と述べた。

 農産物の安全性にお墨付きを与えるGAP(ギャップ、農業生産工程管理)認証取得に向けた本県の取り組みも紹介した。国際認証「グローバルGAP」を取得したすとう農産(会津若松市)の須藤ボンド亜貴さんは「GAPは安全の保証書になる」と胸を張った。

 グローバルGAP取得で高校日本一を誇る岩瀬農高の宗形雲母(きらら)さん(2年)が「将来は農家になり、安心・安全でおいしい作物を生産したい」と夢を披露し、鈴木佑都さん(同)は「研修先のオランダで『福島の食は危ない』と認識されていてショックだった。GAPで福島の農産物の安全性をアピールしたい」と力を込めた。

 内堀雅雄知事は「五輪は大切な機会だ。福島が誇る素晴らしい食の魅力、おいしさ、品質の高さを世界に発信していく」と強調。政府や関係組織と連携し、風評払拭に向けた情報発信を強化する考えを報道陣に示した。