増子輝彦氏、幹事長代行「辞任」 本人意向、国民民主党が了承

 

 国民民主党の増子輝彦参院議員(福島選挙区)は5日、党の反対方針に従わず2019年度補正予算案に賛成した責任を取り、幹事長代行を辞任した。増子氏は平野博文幹事長に辞任を申し出て、玉木雄一郎代表が了承した。

 昨年の台風19号など一連の豪雨被害に伴う災害対策を理由に、増子氏は1月30日の参院本会議の採決で補正予算案に賛成した。国民は5日の総務会で、増子氏を役職停止とする処分を決めたが、本人の意向が受け入れられた形だ。増子氏と共に賛成した羽田雄一郎元国土交通相(参院長野選挙区)は厳重注意とした。

 増子氏は福島民友新聞社の取材に「被災者のためにしっかりと対応することは正しい判断だと思うが、党の決定と違うのは事実だ。幹事長代行を辞してけじめをつけたいと申し出た」と経緯を説明した上で「党の決定も大事だが、被災地、国民の方がより大事だという信念で行動した。今後も一層、国民の立場で行動していきたい」と述べた。

 平野氏は総務会後、処分理由を「党の決定に反する行為だ」と記者団に強調した。しかし、役職停止は党規約上「注意」と「厳重注意」に次ぐ軽い対応だ。

 国民と共同会派を組む立憲民主党からは「この程度では造反の事態を重視していると思えない」(参院幹部)との批判が出ており、両党間でしこりが残りそうだ。