希望の校歌『までい』に歌いつなぐ 飯舘義務教育校の校歌完成

 

 飯舘村に今春開校する義務教育学校「いいたて希望の里学園」の校歌が完成し、5日、同村の草野、飯樋、臼石の3小学校と飯舘中の合同校舎で子どもたちに披露された。校歌には生まれ変わる母校や古里を象徴する歌詞が盛り込まれた。「私たちの校歌を大切に歌っていこう」。子どもたちが「までい」に歌いつないでいく。

 校歌は村のまでい大使で俳人の黛まどかさんが作詞し、作曲はシンガー・ソングライターの南こうせつさんが担当した。お披露目式には黛さんと、校歌を編曲したオペラ歌手平林龍さんが参加した。

 黛さんは児童、生徒約60人を前に校歌のタイトルを「孤高の星」と発表。黛さんは「高い理想を持った多くの村民と接した中でぴったりの言葉だった」とタイトルへの思いを明かした。

 全ての節には、村の方言で「丁寧な」「手間暇惜しまず」を意味する「までい」を採用した。昨年、子どもや教職員を対象に行った聞き取りで、ほとんどの子どもが歌詞に盛り込んでほしい言葉に「までい」を提案し、その気持ちをくんだ。黛さんは「古里を大切にする皆さんの思いをこの言葉(までい)に込めた」と話した。

 曲を聴いた中学1年の杉都珂瑳(つかさ)さん(13)は「『までい』から飯舘村の良さ、村の人の暮らしを想像できる」と気に入った様子だった。

 平林さん伴奏で合唱

 引き続き、歌唱指導も行われ、子どもらと黛さんが平林さんの伴奏に合わせて合唱。子どもたちは歌詞の意味を考えながら、校歌との出合いを楽しんだ。

 新年度、義務教育学校の最上級生になる中学2年の渡辺諒介さん(13)は「校歌に込められた思いを大切に、後世に歌い継がれる校歌にする」と決意。小学5年の阿部華瑠奈さん(11)は「飯舘が詳しく分かる歌詞に感動した。開校式ではしっかり歌えるよう練習する」と目を輝かせた。