「マスク不足」病院も!新型肺炎拡大 医療機関から注文相次ぐ

 
「医療機関ではマスクが必需品。早く安定供給できるようになってほしい」と話す松浦院長

 新型コロナウイルスの感染拡大でマスクや消毒液などの需要が高まり、医療機関で不足したり、備蓄が少なくなる事態が発生している。全国各地の医療機関から注文が相次いでいるのが要因。県は災害用として備蓄しているマスクを県内の感染症指定医療機関や、帰国者と接触者外来設置の医療機関などへの配布に向けた検討に入った。

 「今週に入ったころから医療資材の問屋にマスクを注文しても、頼んだ数の1割ぐらいしか届けてもらえなくなっている」。郡山市のおおつきまちクリニックの松浦忍院長(56)はマスクの供給量が極端に減っていることに危機感を抱く。

 普段から、院内感染を防ぐために医師や看護師らがマスクを着けて仕事に当たたる。業務に必需品のマスクだが、備蓄は日々少なくなってきているのが現状だ。そのため、患者に対しての販売も中止したという。

 松浦院長は「この季節はインフルエンザなどの患者が多い。感染拡大を防ぐためにも早く十分な数のマスクが確保できるようになってほしい」と話す。

 福島市の大原綜合病院では、今あるマスクや消毒液を大事に使うよう院内で呼び掛けているという。担当者は「今のところ物はあるが、今後不足するかもしれないという心配がある」と話した。

 県内医療機関の物品仕入れを受け付け、販売会社にまとめて発注している県医師協同組合(福島市)によると、2月に入ってからマスクや消毒液など医療機関用の物品が購入できない状態が続いている。

 同組合によると在庫切れで注文できない状況となっているのはマスクや消毒液のほか医療用の防護服、ゴーグル、手袋。供給時期のめども立っていないという。

 組合の担当者は「販売会社は全国の医師協同組合から注文を受けているが、一つの医療機関で40~50箱もマスクを購入するケースもあったと聞く。40種類以上のマスクが全て品切れになっているそうだ」と説明し、「売ってもらえない状況なので、何ともしようがない」と困った様子で話した。

 事態を把握した県も対応を検討中だ。県地域医療課は「備蓄量の関係もあり、全ての医療機関に配布することはできないが、どこの医療機関に優先的に配るか検討していきたい」とした。