「東大」合格!難関突破で夢へ一歩 推薦入試、福島県から2人

 
「人同士のつながりを大切にした街づくりを研究したい」と話す星さん

 東大や福島医大などの推薦入試の合格者が12日、発表された。県内の高校も各大学に合格者を輩出した。福島民友新聞社の同日現在の調べでは、県内から東大に2人、福島医大に35人が合格。難関を突破した生徒たちが、夢への一歩を踏み出した。

 「災害に強い街つくりたい」

 【福島高・星さん】「将来は街づくりの仕事に携わり、本県の街づくりから全国に応用できるモデルを構築したい」。東大工学部(理科1類)に合格した福島高3年の星葵衣さん(18)=福島市=は夢を語る。3年連続で東大推薦入試の合格者を輩出している同校で、女子初、理系初の合格者となった。

 星さんは同校のスーパーサイエンス部放射線班で活動し、2年生の時には国際原子力機関(IAEA)の国際会議で放射線に関する正しい知識を身に付けるためのアイデアについて発表した。「現状を理解し問題を発見して自分がどうしたいかまで考えられるようになった」と振り返る。1年生の冬に葛尾村を訪れ、人口減少の中で、人のつながりを大切にした街づくりに関心を持つようになった。「福島の問題は全国が直面する問題。住む人が喜びを共有できる、災害に強い街をつくりたい」と語った。

 エネルギー問題関心 原発事故で大熊から避難

 【会津高・阿部さん】「原発事故による福島の負のイメージを良くしていきたい」。東大工学部(理科1類)に合格した会津高3年の阿部莉子さん(18)=会津若松市=は将来の目標を掲げる。

 原発事故により、家族で古里の大熊町を離れた。その経験からエネルギー問題に人一倍関心を持つようになった。

 小学生のころから科学に興味があり、理科の実験では、質問攻めで先生を困らせるほどだった。高校2年生のときに受講した東北大主催の「科学者の卵養成講座」では、放射線量を測定する研究に打ち込んだ。

 受験勉強では、あるユーチューバーの「受験生の時に勉強した分だけ、人生の価値が変わってくる」との言葉を励みに1日は多い時で10時間以上もの勉強に励んできた。

 「進学後は量子力学の研究を頑張りたい」と意欲を見せる。