林業の研修機関新設へ 県が人材育成、研修棟と実習棟整備

 

 県は、郡山市の県林業研究センター内に林業の人材を育成する研修機関を新設する。研修施設は2022年8月に完成予定で、完成前の同4月からセンターの施設を使って1年間の就業前長期研修を開講する。

 研修施設は、座学やパソコンを使用した研修などを行う研修棟と、斜面で伐倒を体験できる装置などを備えた実習棟の木造平屋2棟を整備する。県内各地に実習フィールドも設ける。

 長期研修は高卒以上で林業への就業希望者を対象に定員15人程度を募集。森林林業に関する幅広い知識と技能、森林経営の基礎能力の習得、施業に必要な資格の取得などを後押しする。

 長期研修のほか、森林林業の担当となった県内の自治体職員や林業従事者が受けられる短期研修を21年4月に開講する。短期研修は森林林業の実務に必要な知識や経営管理能力の向上、技術者の養成などを図る。

 全国では林業の人材育成機関の整備が進み、本年度時点で山形、岩手、秋田など18府県で開講した。

 本県は森林面積が全国4位だが、林業従事者の確保や職場定着が課題となっている。県内の林業新規就業者数は震災前に年間200人を超えていたが、原発事故の影響などで減少し、18年度は88人にとどまった。