「あんぽ柿」輸出...震災後初再開 タイ、マレーシアへ322キロ

 
冬の味覚として知られる県北地方の特産品あんぽ柿

 県は14日、東京電力福島第1原発事故後初めて、県北地方の特産品・あんぽ柿を海外輸出したと発表した。タイが285.2キロ、マレーシアが36.8キロで、現地の日系スーパーで販売される。

 輸出元は、食品衛生管理の国際基準「HACCP(ハサップ)」を取得するなど品質管理が徹底している伊達市の生産施設「あんぽ工房みらい」。26日にはタイに285.2キロを追加で送り、年度内の輸出が終了する見通し。

 県によると、現地当局の許可を得るのに時間がかかり、想定よりも少量の輸出にとどまった。県は「来年度はより輸出を増やし、生産者の方々の期待に応えたい」(県産品振興戦略課)としている。

 あんぽ柿は冬の風物詩として親しまれてきた本県の特産品。乾燥で水分が抜けるために放射性セシウムが濃縮し、食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超えやすいことから、県は原発事故後に伊達市周辺などに加工の自粛を要請、海外輸出が途絶えていた。県は16日にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開幕する国際的な食品見本市にあんぽ柿を出品し、輸出先の拡大を目指す。