「体験型観光」充実!奥会津7町村新事業 只見線・全線再開へ

 

 2021年度中を目指すJR只見線の全線再開通などを見据え、奥会津7町村でつくる只見川電源流域振興協議会は新年度、体験型観光の強化に乗り出す。奥会津の伝統や文化、食などを体験プログラム化する「奥会津博覧会(通称・オクハク)」などを新たに実施し、観光や産業の活性化につなげる。三島町で21日に開かれた同協議会の総会で事業計画を承認した。

 奥会津を訪れる観光客は、只見線の絶景写真の撮影などを目的とする台湾人を中心に近年増加しているが、滞在時間が短く、地域経済への波及効果が少ないのが課題。体験型観光を通じて滞在時間を増やし、産業や人材の育成などを図る。

 「オクハク」では、三島町の編み組細工や昭和村のからむし織など、奥会津ならではの伝統や文化、食などを磨き上げ、観光資源として発信する。一過性のイベントではなく、通年でプログラムを提供することを想定。観光客に奥会津をより深く知ってもらうことで、移住・定住の希望者を増やす狙いもある。

 体験プログラムを生かした観光振興は、岐阜県の「長良川おんぱく」など全国各地に広がっている。

 協議会はほかに新年度事業で、只見川水系での船運航などの検討と実証実験、奥会津ならではの魅力や文化などを学ぶ地域大学「ディープ・アイヅ・ユニバーシティ(仮称)」の開設準備、クリエイターを招いた地域資源の再評価と事業創出などにも取り組んでいく。