文化財保護在り方を探る 会津若松で被災地支援フォーラム

 
文化財保護の意義について意見を交わす(右から)吉野氏、藤井氏、大河内氏

 県博物館連絡協議会は22日、会津若松市の県立博物館で、被災地・被災博物館支援事業フォーラム「レスキュー・レプリカ その先に」を開き、来場者が文化財保護の意義や在り方を考えた。

 フォーラムは、自然災害や盗難、腐朽などさまざまな危険にさらされている文化財の保護の重要性について考える機会を作ろうと開かれた。

 和歌山県立博物館主任学芸員の大河内智之氏が講演し、全国的な広がりをみせる仏像の盗難被害について「集落の深刻な過疎化などによって管理体制が弱体化していることが原因の一つ」などと解説。対策の一例として、地元の学生が携わった、3Dプリンターを活用して製作した仏像「お身代わり仏像」を安置する事例を紹介し、「歴史と尊厳を『みんな』(公共)で守ることが必要だ」と語った。

 講演後は、川延安直同博物館学芸課長を進行役に大河内氏、双葉町教委生涯学習係長の吉野高光氏、美術家・映像作家の藤井光氏がパネル討論を行った。