郡山女子大に嫌がらせ数十件 新型コロナ感染、苦情は100件超

 

 郡山女子大(郡山市)の70代女性教授が新型コロナウイルスに感染したことを巡り、同大関係者が受けた嫌がらせなどは数十件に上り、「コロナをまき散らすな」「怖くて外を歩けない」などの苦情の電話が同大に100件以上寄せられていることが26日、分かった。同大の関口修学長が記者会見で明らかにした。関口学長は「非常に心を痛めている。皆さんに多大な迷惑をお掛けして大変申し訳なく思うが、一定の配慮を求めたい」としている。

 郡山女子大によると、系列校の生徒が知らない男から指をさされて「コロナ」と言われたほか、同大などを運営する郡山開成学園の関係者の家族が保育所で子どもの預かりを拒否されたり、勤務先で出勤停止を求められたりした。同大に寄せられた電話には、感染した女性教授や濃厚接触者の個人情報を聞き出そうとする内容もあったという。

 市保健所は同大からの相談を受け、市民に「大学関係者とは以前と変わらない対応をお願いしたい」と、ホームページなどで呼び掛けている。

 女性教授は現在入院中で、濃厚接触者14人は健康観察の結果、発症はなかった。同大は女性教授が立ち入っていない系列校を含め、18日までに構内の消毒を終了。26日から教職員の構内への出入りが可能となった。同大は4月6日に入学式を予定通り実施する予定。ただ、感染防止のため出席者を限定するなど規模を縮小し、学科ごとに教室で行う方針。

 関口学長は記者会見で、必要な届け出をせずに私的な旅行に出掛け、エジプトから帰国後も報告していなかったとして、女性教授を処分する考えを示した。授業などに支障が生じないよう4月上旬に開く理事会などを経て、処分内容を決定する見通し。