【激震!コロナショック】異例の大型連休...観光地「今は我慢」

 
人の姿は少なく閑散とする鶴ケ城=29日午後1時25分ごろ、会津若松市

 新型コロナウイルス感染拡大により、全国に緊急事態宣言が出された中で始まった大型連休。本県を含む東北、新潟7県知事が県境をまたぐ外出自粛を求め、小池百合子都知事が「ステイホーム週間」と名付けたこともあり、人の動きは鈍くなっている。県内各地でも29日、帰省や観光する姿はほとんど見られず、例年とは異なった状況が続いている。

 がらがらの「新幹線」

 穏やかな陽気の午後、JR福島駅新幹線ホームに下り新幹線が滑り込んできた。例年なら大きな荷物を持った家族連れらでごった返すが、降りてくる乗客は数えるほど。「車内はがらがらで、記念に写真を撮る人がいたくらい。こんなこと初めてじゃないですかね」。郡山駅から福島駅まで乗車した福島市の男性(34)はそう話す。

 JR東日本によると、この日の東北、山形新幹線下りの自由席乗車率は、東京駅を出発した時点で0~3%。連休入りした25日以降、ほぼ同じ状況が続く。日本道路交通情報センターによると、29日は全国の高速道路で10キロ以上の渋滞は確認されなかった。東北道安達太良サービスエリア下り線は、正午すぎに乗用車10台ほどと大型トラックが数台止まっていた程度だった。

 閑散とした「鶴ケ城」

 観光地も人影はまばらだ。県内有数の観光地の鶴ケ城(会津若松市)は人の姿がなく、閑散とした様子。喜多方市など、県内でラーメン店6店舗を営業する来夢社長の花見拓さん(37)は「例年と比べものにならないぐらいすいている」と浮かない表情を見せる。郡山市の磐梯熱海温泉は、同温泉旅館協同組合に加盟する20施設のうち、ほとんどの施設が大型連休中は休館し、JR磐梯熱海駅前の足湯も休止。その影響か、駅周辺は人影がまばらで閑散としていた。旅館関係者の男性(49)は「例年、連休中は観光客や旅館の送迎の車でにぎわっているが、今年は人も車も少なく、閑散としている」と話す。

 「キャンセル」16万件超

 県旅館ホテル生活衛生同業組合が4月上旬に実施した調査によると、県内の旅館やホテルから集計した3~5月分の宿泊予約のキャンセルは約16万5000件。損失額は59億5000万円と推計され、休業が相次いでさらに悪化している。

 5月14日までの休館を決めている、いわき市の土産物などを扱う施設「いわき・ら・ら・ミュウ」の小玉浩幸営業課参事(53)はこう先を見据えた。「観光施設として期待に沿えないのは申し訳ないが、今は我慢する時期。状況を見極めて再開時期を考え、にぎわいを取り戻したい」