福島銀行が増収減益 銀行単体は増益、20年3月期決算

 

 福島銀行が13日発表した2020年3月期連結決算は、経常収益が134億7500万円(前期比5.0%増)、経常利益が4億9400万円(同4.8%減)、純利益は4億900万円(同21.4%減)の増収減益となった。

 銀行単体では増収増益だった。福島銀は18年3月期に赤字に転落したが、同年に加藤容啓(たかひろ)社長(63)が就任した後の19年3月期は黒字に転換。今回2期連続の黒字となった。

 一方、新型コロナウイルスの感染拡大で不確定要素が広がっているとして、21年3月期の業績予想は「未定」とした。

 加藤社長は福島市の本店で記者会見し、新型コロナの影響について「収益が見通せないところがあるが、営業努力によって収益を確保することは可能だと考えている。まずは中小企業の資金繰りを支えることがわれわれの使命だ」と語った。

 配当は前期と同じ1株当たり年2円とした。自己資本比率(連結)は8.30%(前期比0.43ポイント減)で、国内基準(4%以上)を上回る水準を維持した。不良債権比率は1.79%(前期比0.23ポイント減)で低水準を維持した。貸出残高(私募債含む)は5580億円(前期比359億円増)、預金残高は7181億円(同103億円減)となった。

 銀行の収支状況をみると、貸出金利息収入が60億8500万円(同2800万円増)で、08年3月期以来12年ぶりに貸出金利息が前年度を上回った。

 受け入れ手数料は26億5300万円(同1億8300万円増)で過去最高。営業経費は物件費の減少などで前期から3400万円の削減を実現した。

 本業収益を示すコア業務純益(投信解約益を除く)は7億2900万円(前期比4億5400万円増)。前期は15年3月期以来4年ぶりに黒字となったが、今回も黒字を維持した。

 加藤社長は社長就任後の2年間を振り返りながら「営業力は間違いなくついてきている」と指摘。昨年SBIグループと資本業務提携したことについては「提携の効果を具現化する1年になる。連携をさらに強化したい」と決意を口にした。