福島県内「学生」へ独自支援 3大学、奨学金貸与や支援金給付

 

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、経済的に困窮する学生を支援しようと、県内の大学、短大は独自の取り組みを進めている。福島民友新聞社の調べでは、県内10の大学、短大のうち、3大学が既に奨学金の貸与や支援金の給付など支援策を講じた。ほかの大学や短大でも同様の動きが広がっている。

 日大工学部(郡山市)と福島学院大(福島市)は、遠隔授業に伴う通信環境の整備に充ててもらおうと、学生に一律で現金を支給した。

 福島大(福島市)は既存の基金の枠組みを活用し、緊急的に学生支援奨学金の貸与を開始。1人当たり一律現金5万円を無利子無担保で貸し出す。同大は金額は公表していないが、基金には個人を中心に90件を超える寄付があったという。

 福島医大(福島市)は、教職員から寄付金を募り、支援金として学生に給付する予定。会津大(会津若松市)も、学生生活支援寄付金として支給するため、寄付を募る。既に100万円以上が集まったという。両大とも一定額に達すれば速やかに支給したいとしている。

 新型コロナ禍では、アルバイトがなくなり、生活費や学費に使う収入が減少した学生も多い。桜の聖母短大(福島市)は、アルバイトがなくなった学生を対象に教職員の資料作成補助などの学内アルバイトを6月にも始める予定だ。学生が不特定多数の人と接触する機会を減らす狙いもある。

 政府は困窮する学生に対して最大20万円の現金給付を決定。独自の支援策がない大学は国などの制度の周知に力を注ぐ。

 東日本国際大(いわき市)は現時点で独自の支援策はないが、担当者は「新型コロナの影響は長期にわたると考えている。学びの道が閉ざされないように長い視点に立って今後の支援について検討したい」と語った。