守りたい!明治の建物...カフェ経営・薄井さん ネットで資金集め

 
明治記念館の前でクラウドファンディングの協力を呼び掛ける薄井さん

 白河市の南湖公園内にあるケーキ販売店「魔法のランプ」とカフェ「LampCafe」の代表薄井克彦さんは、新型コロナウイルスによる経営難から店舗のある「明治記念館」を守ろうとクラウドファンディングを始めた。薄井さんは「カフェの維持が建物の維持にもつながる。クラウドファンディングで店のことや南湖のことを県内外の人に知ってもらいたい」と思いを語る。

 薄井さんは、2003(平成15)年にケーキ販売店「魔法のランプ」をオープン。2010(平成22)年に、店の隣の「明治記念館」を活用しようと同館を改修。明治の空気を楽しめるカフェとしてLampCafeを開店した。

 明治記念館は、1883(明治16)年に同市の道場小路付近に西白河郡役所として建てられ、その後南湖公園に移築・復元された。県内に残る三つの旧郡役所の中の一つ。ステンドグラスや、太い柱など明治時代の雰囲気が残っている。藤田教育振興会が所有し、薄井さんが借りてLampCafeを経営している。

 「魔法のランプ」と「LampCafe」は、隠れ家的カフェとして人気を集めていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた。テークアウト販売を行っているが、4月の売上は70%減、5月は90%減と厳しい経営が続いている。

 薄井さんは、歴史ある明治記念館を後世に残すため、コロナの影響で売り上げが厳しい現状を何とかしようとクラウドファンディングを決意した。クラウドファンディングのサイト「キャンプファイヤー」を活用。目標金額は100万円で、締め切りは29日。3千円から10万円の支援が可能で、支援金額によってドリンクチケットやドリップコーヒー体験プラン、同館の貸し切り権利などのサービスを受けることができる。クラウドファンディングのURLはhttps://camp‐fire.jp/projects/view/281379