会津藩士の労苦体験...『斗南』への道のり歩く 立藩150年記念

 
海岸を北上し、ゴール地点の斗南ケ丘を目指す参加者=2日、青森県むつ市浜奥内地区

 旧会津藩士らが戊辰戦争後に移住して打ち立てた斗南(となみ)藩の立藩150年を記念して、藩士らがたどった道のりの一部を歩くイベントが2日、斗南藩があった青森県むつ市などで開かれ、参加者が先人の労苦を追体験した。

 むつ市では、150年の記念事業が計画されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大でほとんどが延期となった。そんな中、地域おこしに取り組む「Discovery(ディスカバリー)むつProject(プロジェクト)」代表でむつ青年会議所理事長の高屋龍一さん(39)が「歴史的な出来事を振り返り、先人に感謝する機会をつくりたい」とイベントを企画した。

 むつ市の郷土史家によると、戊辰戦争から2年後の1870(明治3)年、藩士と家族ら総勢約1万7000人が斗南の地を目指し、このうち4500~5000人が陸路で北に向かった。550キロ程度の道のりを2~3週間かけて歩いたという。

 イベントでは、参加した22人が笠(かさ)や着物を身に着け、午前4時すぎに青森県横浜町の幸田露伴文学碑前を出発。藩士らが開拓した斗南ケ丘の妙見神社まで、約40キロを歩いた。

 一行は午後5時ごろに到着。藩士の子孫らでつくる斗南會津会の山本源八会長らの出迎えを受けた。高屋さんは「足を取られる浜辺を歩くのは大変だった。むつ市民に会津とのゆかりを知ってもらい、交流をさらに深めていきたい」と話した。