動きだす「イオンモール北福島」計画 県北発展...願いさまざま

 
伊達市堂ノ内土地区画整理組合設立準備委員会が示したイオンモール北福島(仮称)のイメージ図

 「イオンモール北福島(仮称)」の建設に向け4日、伊達市が年内にも地区計画を策定することになった。まちづくりへの影響が大きい大型商業施設の計画が動きだしたことに伊達、福島両市の商業関係者からは「地域振興につなげたい」と前向きな受け止めの一方、「県北の一体的な発展」のバランスが崩れることを懸念する声も上がり、受け止めはさまざまだ。

 「交流人口の増加で、商店街のことを知ってもらう良い機会になる」。伊達市保原町の衣料品店「たじまや」の阿部真吾社長(42)は前向きに受け止める。「イオンに商店街や自分たちの商品をPRしてもらうなどして、商店街に人を呼び込みたい」とし、「この店では、イオンにはできないことを強みに頑張っていく」と述べた。

 伊達市商工会の渡辺武会長(61)は「集客や新規雇用の増加などが期待できる」とした。保原町商工会の佐藤晃司会長(79)は「地域の商工業者と共存できる施設となることを望む」と語った。

 一方の福島市。市商店街連合会の小河日出男会長(75)は「(大型店の郊外進出を規制する)県商業まちづくり推進条例を守り、県北地方の一体的な発展のためバランスを取ってほしい」と注文する。

 木幡浩市長はイオンモール構想について「法手続きが進められることになったことは大変残念。広域の拠点である福島中心部のまちづくりと両立しないような構想は、県北全体の発展につながらない。県北全体の振興が図られるよう、適正な調整を要請していく」とのコメントを出した。

 「買い物先が増える」

 新たな買い物先を求める市民からは歓迎の声が上がった。

 「今まで衣料品などは福島市や郡山市まで出て購入していたので助かる」。伊達市の男性(69)はイオンモール建設へ前進したことを喜ぶ。同市の30代主婦も「高速道路(相馬福島道路)の建設も進み、地域が発展してきているようでうれしい」とする一方、建設予定地がある旧伊達町地域が集中的に発展することで、旧保原町など市内の他地域と「格差ができてしまうのではないか」と不安も口にした。福島市では先週、中合福島店の閉店が発表されたばかり。同市の会社員女性(44)は「中合が閉店するが、1カ所で多くの買い物できる商業施設ができれば喜んで買い物したい」と楽しみにしている。