観光受け入れ対策万全 キャンペーン再開や新たな旅行形態提案

 
非接触型の検温計の使い方を確認する星さん=17日、会津若松市・銀座九丁目バー

 県外からの観光客の呼び込みが19日に再び始まることを受け、会津若松市の飲食店で20日、市内の宿泊者を対象にしたキャンペーン「極上のはしご酒」が再開される。参加店舗は、来店者に検温への協力を呼び掛けるなど感染防止対策を強化しており、取り組みを積極的に発信して来店者の安心につなげる。

 キャンペーンは、会津若松市などでつくる市ナイトタイムエコノミー推進協議会の主催。1000円でドリンクと各店自慢のおつまみが楽しめるため、観光客から好評だった。しかし緊急事態宣言の全国への拡大を受け、4月18日に中断。今月1日からは「市民限定」で実施していた。

 同協議会は、感染防止対策として参加する32店舗に非接触型の検温計を貸し出した。換気や座席間の距離の確保など「新しい生活様式」に合わせた店側の取り組みを紹介するステッカーも作成し、店内に掲示を求める。検温に協力した来店者には、疫病よけに御利益があるとされる赤べこのバッジ(個数限定)も贈る計画だ。

 キャンペーンに参加する銀座九丁目バーの星喜久江さん(69)は「観光客がやってくるのはうれしいが、万が一のことが心配。お客さんも店も互いに安心できるよう感染防止を心掛けたい」と話した。

 医療従事者ツアー招待 

 貸し切りバスや旅行事業を手掛ける郡山中央交通グループ(郡山市)は、「新しい生活様式」に対応するため、新たな旅行形態の提案に乗り出す。バスの定員を半分以下に設定し、希望者にフェースシールドを配るなど感染防止対策を徹底した上で、県内の医療従事者を無料で招待。感染拡大で打撃を受けている県内観光地を巡るバスツアーを企画した。

 ツアーでは45人乗りバスの定員を半分以下に設定し、休憩中にも車内を消毒。乗客の検温や体調確認も徹底して行い、全車両約70台にはオゾン発生装置を順次導入する。ツアーに参加した医療従事者からも感染防止対策について意見を聞き、今後の対策にもつなげるという。ツアーを企画した郡中トラベルの曽部紀彦社長は「安全対策をしっかり取った上での旅を通じ、少しでも安らぎを感じてもらいたい」と話す。

 ツアーを始めるに当たり、曽部社長は「本当に苦しい状況が続いている県内観光業が元気になるために、旅行会社としてできることをしようと考えた」と説明。今夏以降、高校野球甲子園大会の代替大会開催や修学旅行の実施などが検討されていることを踏まえ、「(修学旅行などが)開催できるようになった時に、安心して旅行できるようにするための指標になれれば」と語った。問い合わせは郡中トラベルへ。