只見川「霧幻峡の渡し」再開へ 予約順調、コロナ対策で乗船半数に

 
「霧幻峡の渡し」の再開に向け試乗する関係者=17日午前、只見川

 新型コロナウイルスの影響による首都圏4都県、北海道からの移動自粛が緩和され、県外からの観光誘客が再開される19日、金山、三島両町にまたがる只見川で運航される「霧幻峡(むげんきょう)の渡し」が休業から再開する。

 近年は県外や国外をターゲットに観光誘客を図り、幽玄に漂う川霧の中を進む渡し船の写真撮影で人気の観光スポット。関係者は感染防止対策に万全を期すとともに、客足を呼び込もうと情報発信する。

 ベンチが設けられ、改修された三島町のJR只見線早戸駅近くの船着き場。オープンを2日後に控えた17日、金山町観光物産協会や同町の職員らが試乗した。

 昨年は乗船や撮影で約4千人が訪れたが、今年は新型コロナの影響で4月からの営業を自粛し、臨時休業が続いた。「多くの問い合わせにも断るしかなかった。やっとスタートできる」。船頭の渡部貴裕さん(31)は、船をこぎ出すのを待ちきれない様子だった。

 運航は事前予約制で、15日までに約60件を受け付けた。19日は午後から1組の運航を予定している。11月まで毎月予約が入っており、10月下旬~11月上旬の紅葉時期に集中している。

 同協会などはここ数年、台湾の旅行会社などでセールスを行うなどインバウンド(訪日外国人旅行)戦略に力を入れた。その効果もあり、昨年訪れた外国人270人のほとんどが台湾人だった。

 同協会は「今は出向いて売り込むことは難しい。デジタル広告など、できることでアピールする」と新たな時代のPR作戦を模索する。

 1回の運航は1時間。料金は3人まで5千円、4人以上が1人1500円。申し込み、問い合わせは同協会(電話0241・42・7211)へ。

◆当面は日中のみ営業
 
 新型コロナの感染者が確認されていない会津への誘客だけに、予防には細心の注意を払う。最大乗船人数を昨年までの10~12人から5~6人にする。消毒はもちろん、マスクの着用を促すほか、検温で37.5度以上の人の利用は断る。

 夏の早朝などに渓谷を漂う川霧に包まれた只見川を渡るのが売りだが、当面の間は日中のみの営業(午前9時~午後3時30分出航)。早戸駅近くの船着き場から船のみの周遊で、対岸には船を着けないよう運航する。