会津大発ベンチャーを 会津ゼネラルHD・栗林さん、財団設立

 
「世界に通用する会津大発のベンチャーを育てたい」と語る栗林さん

 会津ゼネラルホールディングス相談役の栗林寿(ひさし)さん(67)=会津若松市=は、会津大の学生の起業を支援する「地域ベンチャー創成支援財団」を設立した。経営のノウハウを指導するだけでなく、創業のための資金調達も支援し、世界に通用する「会津大発ベンチャー」の育成を目指す。

 「"地域から国を興す"が会津大建学の精神。会津大を核にシリコンバレーができればいい」。栗林さんは思いを語る。

 同大を巡っては、卒業後の就職先に県外のIT企業などを選ぶ学生が多く、地元に定着しないことが課題になっている。父ともきちさんの遺志を継ぎ、6年前から同大に奨学金を贈るなど支援を続けている栗林さんは「卒業後の受け皿がないのが問題」と考え、財団の設立を決めた。

 財団は栗林さんが代表理事に就き、ほかの理事は地元企業の役員や既に起業した同大の卒業生らで構成する。起業の意識を高めるため、卒業生を中心に創業者を集めた座談会や経営のノウハウを教える寄付講座を企画している。座談会の初回を8月1日に開く予定。

 創業支援では、法人設立や補助金申請の手続きを教えたり、資金調達のための旅費を助成したりする。商工会議所などを通じて、地元企業との連携に向けたパイプ役にもなる。

 栗林さんは「会津大発のベンチャーが増えれば、地元出身者が帰郷する可能性も高まる。地域経済の起爆剤になってほしい」と期待を込めた。