太陽堂むぎせんべい『かわいいキャラ』登場!福島の老舗菓子店

 
太陽堂のむぎせんべいと「陽向こむぎ」のキーホルダーなどのグッズ

 福島市にある創業93年の老舗菓子店「太陽堂むぎせんべい本舗」が、かわいらしいキャラクターを作り、短文投稿サイト「ツイッター」に投稿を重ね、若い世代へのアピールに力を入れている。昨年12月に投稿を始め、フォロワーは現在約1万4000人。仕掛け人で、八巻広社長の長女真理子さんは「多くの方にむぎせんべいを知ってもらえるよう、キャラを活用した展開を続けていきたい」と話す。

 太陽堂のむぎせんべいは、小麦粉と落花生を使用した素朴な味わいが長年愛されている。真理子さんがキャラクター作りを考え始めたのは2018年。市内のラーメン店で、人気ラーメン店擬人化企画「福島ラーメン組っ!」のカードを見たのがきっかけ。企画の関連イベントに参加するうち「むぎせんべいのキャラを作れば商品を知ってもらうきっかけになる」と実感。ラーメン組を手掛けた、国内外で活動するイラストレーター高橋わな美さん(福島市)に作製を依頼、昨年12月初旬に「陽向(ひなた)こむぎ」が誕生した。

 キャラのリボンやスカートはむぎせんべいの箱の色、たもとに太陽の字があしらわれ、黒いげたはせんべいを焼く鉄板のイメージ。高橋さんの勧めでツイッターも開設し、陽向こむぎのつぶやきの投稿を始めた。

 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う外出自粛期間は店の仕事も減った。しかし、この間に自社のお菓子をフォロワーにプレゼントする菓子会社のキャンペーン企画に参加、8千人近くのフォロワー増に成功した。その後も「こむぎグッズプレゼント」「こむぎイラスト募集」などを企画し、むぎせんべいと陽向こむぎファンを増やしている。

 フォロワーについて、真理子さんは若い男性や、お菓子や懸賞に関心のある女性、親子などが多いと分析。地元の年配の購入者が多いむぎせんべいが新たな手法で全国の幅広い層に認知されてきたとみて、手応えを感じている。

 「懸賞は外れたが食べてみたいので買いました」「当たっておいしかったのでまた買いました」などのメッセージが届くこともあり、「『ああ、キャラを作ってよかった』と思います」と真理子さん。こむぎのステッカーやマグネット、キーホルダーなども開発し、本店やネットで販売している。来年のカレンダーや新作マグネットなどの開発も検討中だ。「皆さんやさしくてありがたいです」。疲れたときにはフォロワーの反応に元気をもらっている。