福島県内「路線価」...7年連続で上昇 変動率、全国17位に後退

 

 国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2020年分の路線価を公表した。県内の標準宅地4417地点の対前年変動率の平均値は0.5ポイント減の0.7%。全国平均(1.6%)を下回ったが、7年連続で上昇した。都道府県別では全国17位で、前年の10位から七つ下がった。

 今回公表の路線価は1月1日時点の算定で、新型コロナウイルス感染症拡大による影響は反映されていない。そのため、旅館やホテルが立地する商業地などについては今後、価格下落などの影響が出てきそうだ。

 県内の10税務署別の最高路線価は、福島、郡山、いわき、須賀川で上昇。福島は6年連続、郡山は7年連続、いわきは3年ぶり、須賀川は2年ぶりに上昇した。会津若松、白河、喜多方、相馬、二本松、田島は横ばいだった。県内で最も高かったのは郡山の30万円だった。

 東日本大震災や東京電力福島第1原発事故後、県内では人口移動が都市部に集中。土地取引や住宅着工が震災前より高水準で推移していることが上昇につながった。一方、昨年10月の台風19号での浸水被害地域では地価が下落したため、上昇率が鈍化したとみられる。