「見えないはず」...風車見えた! 記載ミスか?飯舘の発電設備

 
飯舘村で整備が進む風力発電設備。川俣町役場から2基の風車が確認できる

 飯舘村と東光電気工事(東京都)が共同出資する「いいたてまでいな再エネ発電」は2日までに、村内で整備を進める風力発電設備の工事を再開した。隣接する川俣町内から「視認できないはずの場所からも風車が見える」との指摘を受け、村側が自主的に工事を一時休止していたが、町への謝罪などを経て再開。村は今後、情報公開を図りながら整備を進める方針だ。

 指摘の発端は、同社が調査会社に依頼した環境アセスメント(影響評価)の報告書だった。報告書では隣接する川俣町の飯坂、峠、上通の各地区と町役場の4地点で行った景観予測の調査を元に、上通地区、町役場の両地点では「(風車は)視認されない」としていたが、風車の建設が進むにつれ、実際には視認できることが判明した。

 この誤りを受け、村などは5月の大型連休以降、工事を一時休止。村と同社、調査会社は町議会の全員協議会で経緯を説明し、謝罪した。

 村によると、報告書の誤りは調査会社の記載ミスが原因とみられ、「視認できる」と修正した報告書も町側に渡し、内容を説明した。

 工事の再開を受け、町の担当者は「今後は町民が不安を感じないよう、真摯(しんし)に対応し、事業を進めていってほしい」と求める。工事は今月中旬ごろ、おおむね完了し、試運転などを経て9月ごろの運用開始を目指すという。

 村の担当者は「(今回の問題で)ご心配とご迷惑をお掛けして申し訳ない。今後、設備が稼働し、騒音や低周波などの問題が起きないよう、定期的に測定を行い、情報公開をしながら真摯に対応していく」と話した。