感謝の支援物資...いわきから熊本へ 震災や東日本台風の恩返し

 
自宅で集まった支援物資を段ボールに詰める室谷さん

 豪雨で被害を受けた熊本県の被災地を支援しようと、いわき市の市民有志が会員制交流サイト(SNS)で支援物資を募り、被災地へ送る活動を始めた。原動力は「東日本大震災と東日本台風の時に受けた支援の恩返しがしたい」との思いだ。発起人として活動するトラック運転手室谷和範さん(52)は「大それたことはできないけれど、できる範囲で支援したい」と話す。

 「友人の実家が浸水中。掃除用のタオル類が必要」。SNSのフェイスブックに投稿された友人のメッセージを見つけたのが、活動のきっかけだった。室谷さんはその友人と話し合い、フェイスブックを通して災害初期に求められる生活用品を募った。昨年10月の東日本台風で得た経験を基にしたという。

 その情報は知人に伝わり、わずか1日で多くの物資が寄せられた。掃除用のタオルやゴム手袋、マスクなど。段ボール3箱分の物資が集まった。市内のさかえ幼稚園長の吉田元さん(51)も物資を寄せた知人の一人。さかえ幼稚園は昨年10月に東日本台風などで2度にわたり床上浸水した。

 「2度目の床上浸水で私は『もう駄目だ』と思ったが、各地から寄せられる支援物資から、自然災害に立ち向かう力をもらった」。吉田さんは支援への感謝を忘れたことはないといい、倉庫に備蓄していたタオルを室谷さんに託した。「できる限り応援したい。皆さんは一人ではない」とエールを送る。

 支援物資を集めた室谷さんは5日、災害ボランティア活動に取り組む石川県小松市の友人に向けて支援物資を発送した。この友人が6日以降に熊本県芦北町に物資を持ち込む予定という。室谷さんは当面の間、支援物資を送る活動を続けるという。