段ボール製「飛沫防止パネル」注目!神田産業、コロナで注文増

 
神田産業が開発した飛沫防止パネル。石沢部長は「状況に対応できる製品を作っていきたい」と力を込める

 新型コロナウイルスの感染防止対策として、段ボール製品加工、神田産業(須賀川市)が開発した飛沫(ひまつ)防止パネルに注目が集まっている。3月中旬の販売開始から3カ月余りで約8000枚を売り上げる好調ぶりで、石沢秀忠ハニリアル事業部営業技術課部長(46)は「段ボール製で使いやすく、他社に先駆けて商品化したことも需要のタイミングを捉えられた」と胸を張る。

 開発には長年段ボール加工を手掛けてきた、同社の経験とノウハウが生かされた。「商談用に飛沫を防ぐ仕切りを作れないか」。取引先からの相談が開発のきっかけだった。試作品を取引先に使ってもらったところ好評を博し、商品化した。

 幅約1メートル、高さ約70センチ、重さ約1キロ。窓枠のように切り抜いた2枚の段ボールで透明なフィルムを挟み、さらに2枚の段ボールの枠で覆う4層構造とし強度を高めた。枠内側の四隅にはゆがみ防止のため丸みをつけるなど、培ってきた技術を投入。無駄なく低コストを実現した。

 小泉環境相も活用

 窓口業務がある銀行や保険会社、県内の自治体などに販売すると、評判はあっという間に広がった。今やパネルは、小泉進次郎環境相も大臣室で活用している。石沢部長は「段ボールのためリサイクルも可能で、環境問題への配慮も共感を呼んだ」とみる。

 ひずみ防止のためにフィルムの厚さを当初の0.3ミリから、0.5ミリに変更。「パネルをアルコール噴霧で消毒したい」という要望に応じ、防水加工したパネルも開発するなど、改良も重ねている。

 「段ボールで地域貢献できるものを、と開発している。必要なときに生かされ、状況に対応できる製品を作っていきたい」と石沢部長。感染症が再び拡大しつつある中、今後も需要が高まりそうだ。