江戸時代の味!昭和で「饗応料理」再現へ 新たな観光誘客計画

 

 昭和村で江戸時代の「饗応(きょうおう)料理」の再現に向けたプロジェクトが進んでいる。村内で数年前に見つかり、江戸幕府が情勢調査のために派遣した巡見使(じゅんけんし)の従者をもてなした料理の史料(献立表)が手掛かり。関係者は、年度内にもかつての「おもてなし料理」を復活させ、新たな観光誘客に結び付けたい考えだ。

 献立表が見つかったのは、同村下中津川にある名主の子孫の蔵。1788(天明8)年、地理学者で巡見使の古川(ふるかわ)古松軒(こしょうけん)の従者が村を訪ねた際に振る舞った品目が記されていた。

 詳しく見てみると「生とうふ」「煮大豆」「山いも」「皮牛蒡」などの文字が並ぶ。質素な食べ物でも、地物の具材をふんだんに使っていたことなどがうかがえる。

 ただ、料理名や膳の配置などはおおむね推察できるものの、調理法や味付けなどの詳細は分からなかった。このため、村や村教委、村文化財保護審議会、奥会津昭和村振興公社、村からむし後継者育成協議会、村観光協会などが、実行委員会を組織し、再現に挑戦することになった。

 実行委は、会津地方の郷土料理に詳しい料理人や食文化研究家らの協力を得て、レシピの復元を目指す。豊かな自然環境で育まれた昭和村の産品を使った新たな産品とすることで、地域の活性化にもつなげたい考えだ。再現した料理は、同村の道の駅や温泉宿泊施設などで公開し提供する予定。

 舟木幸一村長は「村の郷土史を周知し、元々あった地域資源を生かした商品の提供を進めていきたい」と話している。