水害と感染『警戒』...須賀川に避難所 間隔を空けて検温や消毒

 

 大雨により土砂災害警戒情報などが発令された須賀川市の東山地区では、小塩江公民館に避難所が開設され、一部の住民が一時、身を寄せた。

 3世帯の男女5人が避難した公民館では、新型コロナウイルスの感染防止策が取られた。避難所に入る前に検温を受けたり、健康チェック表に健康状態を書き込んだりしたほか、消毒や人との間隔を2メートルほど空けるよう呼び掛けた。また、マスクを持たない住民にはマスクを配布した。

 五十嵐敏之館長(54)は「市からのマニュアルを基に、特に問題なくスムーズに設置できた」と話した。一方で、「今回は5人と少数だったので間隔が取れたが、多くの人が避難した際は人数制限をしなければならない。新たな避難所の増設なども検討していきたい」と課題を挙げた。

 避難した須賀川市の女性(77)は「家の後ろ斜面に大木があるので念のため避難した。災害が起こらずに無事に家族と家へ帰りたい」と話していた。

 大雨事前に備え 県が施設へ通知

 県は8日、熊本県などでの豪雨災害を受け、県内全ての高齢者施設の管理者に水害に対する事前の備えを徹底するよう通知した。

 熊本県で発生した豪雨では特別養護老人ホーム「千寿園」が浸水し、入所者が死亡したことなどを受け書面で注意を促した。

 施設の立地条件や利用者ごとに対策が異なることから求める具体的な対応は盛り込まず、各施設で策定している非常時の計画などに基づき備えを徹底するよう呼び掛けた。

 県は「県内では東日本台風(台風19号)の経験がある。大雨が増える時期に備え、各施設の実情に応じて早めに対策を講じてほしい」(高齢福祉課)としている。