「百貨店守ろう」うすいファンクラブ設立へ 会員1000人目標

 
ファンクラブ設立の思いを語る伊藤さん

 少子高齢化や電子商取引(EC)の市場拡大、新型コロナウイルスの影響などで百貨店を取り巻く環境が厳しさを増す中、経済活性化の要である百貨店を地域一丸で守っていこうと、地元有志らは26日、うすい百貨店(郡山市)のファンクラブを設立させる。10日、同市で発起人会が開かれた。

 発起人の一人、伊藤和さん(77)=NPO法人郡山農学校理事長=がファンクラブ設立に向けて動きだしたのは5月下旬。福島市の中合福島店が8月末で閉店するという報道がきっかけだったという。県内で日本百貨店協会に加盟しているのは、うすい百貨店と中合のみ。「県内唯一となる百貨店を、地域を挙げて守っていかなければならない」と考え、市中心部の商店街や街づくり団体、政財界の関係者らに応援団への参加を呼び掛けた。

 発起人会には、こうした関係者や消費者ら約30人が参加。一人一人が「これからも郡山の顔として地域経済をけん引してほしい」「市街地活性化の核となる百貨店を一体となって盛り上げていきたい」などと決意を語った。

 会員1000人を目標に市民に入会を呼び掛け、年会費として1000円を募る。設立日には同百貨店前で「あぐり市」を開き、記念のだるまに来場者からメッセージを書いてもらう予定だ。店内の催事場で会合を開き、会員と店側との意見交換の場を設けるなどの取り組みも検討していく。

 発起人会に出席した同百貨店の平城大二郎社長(67)は「大変ありがたく、心強く思っている。社員一同、原点に返って市街地活性化や郡山市発展の一翼を担っていければ」と感謝の言葉を述べた。伊藤さんは「フロンティア精神の下、経済県都として発展してきた精神を今こそ発揮すべきだ。できる限りのことをして、新型コロナで停滞したムードを一掃したい」と話した。

 ファンクラブの事務局は、同市大町のまざっせプラザに置く。問い合わせは事務局(電話024・925・7745)へ。